人間関係の豊かさ-バックれ間際の暖かい話-

バックれ間際の話2_700

 

僕は学生時代アルバイトをいくつか巡ってきました。

 

なかでも学生の一人暮らしでお金に困っている時のアルバイトを今でも思い出す事があります。

 

そのアルバイトはサッカー中継にテロップをいれる仕事です。

深夜の時間に海外サッカーを中継しているのでそれにテロップを手作業で貼ります。

 

当時はこのバイトとは別にをもう一つアルバイトをやっていました。

サッカー中継のアルバイトは掛け持ちで始めたバイトです。

元々のやっていたバイトではどやされていて、精神的にも参ってるしお金にも困っている時でした。

 

サッカーのアルバイトで集められた先はスカパーメディアセンターという東陽町にある放送局です。

 

放送は生なのでもちろん失敗できません。

しかし僕はミスをしてはいけないプレッシャーとお金のない生活への不安でできませんでした。

 

結局付き添いの人に見てもらいながらやる事になりました。

それでも覚える事ができず、とうとう自分から止める決意をしました。

 

シフトの入っている当日の朝にアルバイトをできる精神状態じゃないという電話をしました。

 

また怒られるなーと思っていたら、

 

若い子にはキツイだろうね、それにまだ学生だし。

またやる気になったらおいでよ。

by 某有限会社社長

と言う言葉が返って来ました。

 

あったかい言葉を聞いた後、やっていたアルバイトをも一度頑張ろうと思いました。

元々やっていたアルバイトはIT系でした。

 

そして今、it系の会社に就職して東陽町のスカパーメディアセンターを豊洲のビルから眺めています。

 

いろんな人に会ってきましたが、あのときの言葉を今でも思い出す時があります。

当時の僕にとってはとても励ましになりました。

 

何よりも東陽町のセンターをビルから眺めた時にあのときのことを振り返りました。

世の中ってこういうもんなんですね。

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